村内のとある山の山頂にそびえ立つ東北大学の電波望遠鏡。昼間は太陽フレア、夜間は木星のオーロラを自動追尾で観測する。
飯舘村は阿武隈高地の山中にある、「日本一美しい村連合」にも登録された自然環境と共に生きる里山です。
東日本大震災によって引き起こされた福島第一原子力発電所の事故により、北西向きの風にのって山を越えた飯舘村にも放射性物質は飛来し、この地の自然環境全体に降りそそぎました。
その結果、全村民約6000人が村外に避難を余儀なくされました。
それから飯舘村では自然環境との関係性を見直し、環境へのさまざまな観測・研究・実験を実施し続けています。
飯舘村には過去・現在・未来の、自然との共生を模索する観測拠点が点在しています。